提灯は岐阜が全国一のシェアを誇る伝統的工芸品です。
円の漆の生徒さんの中に、老舗の岐阜提灯の社長さんがいらっしゃいます。「新居の照明を作ってあげるよ」と言ってくださったので、工事中の家を下見していただくことになりました。木と紙で栄えた川原町にちなみ、美濃和紙をどこかに生かせればと思っていたので、願ってもないことです。
試作品の提灯も持ってきてくれました。これはよく見ると、紙の覆い(火袋、ひぶくろというのだそうです)が二重になっています。
ちょうど設計の三澤先生が現場監査に来られている日だったので、お引き合わせしました。三澤先生も洗練された岐阜提灯に興味を持たれたようで、「他の物件にも使いたい」とのこと。こうして新しい出会いがあり、岐阜の物が新しい場所へと出ていくのは、私たちにとっても嬉しいことです。
ちなみに三澤先生がかぶっている将軍帽子も、社長さんが持ってきた提灯です。
その後、会社へも伺い、提灯に貼る紙を選ばせていただきました。手にしているのは、森林文化アカデミーでもお世話になっている美濃の手漉き和紙職人さんの漉いた紙です。これを使わせていただくことにしました。
帰りに提灯をつくっている作業場も見せていただきました。岐阜提灯は昔ながらの技術も守りつつ、一方で最先端の技術や素材も取り入れて進化を続けています。興味深い見学でした。
いろんな方に家づくりに関わっていただいて、幸せだなあと思いながら帰路につきました。
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