そして2011年8月27日、まず町屋活生セミナーが開かれました。地元・川原町の方に気軽に来ていただけるよう、会場は鵜飼い観光船待合所の2階です。
講師は三澤先生と、設計士として活躍しているWOOD AC代表理事の河本和義さん、森林文化アカデミー卒業生で有建築設計舎の坂崎有佑さん。テーマは、三澤先生が住宅を長く維持していくための「住宅医」制度の必要性、河本さんが改修による耐震性能向上、坂崎さんが温熱性能向上、についてでした。
そのあと、私が司会役を務めてディスカッションも行われました。
川原町の空き家の地主さんをはじめ、地元の方にたくさん来ていただきました。古い町家をどう維持していくかは、やはり関心の高いテーマなのだと思います。岐阜市役所のまちづくり推進部の方や、新聞社の方にもお越しいただきました。
実はまったく同じ日の同じ時間に、すぐ近くの長良川国際会議場で岐阜市の新しい複合文化施設の説明会が開かれており、世界的に有名な建築家、伊東豊雄氏のプレゼンテーションが行われていたのです。しかし翌日の中日新聞や岐阜新聞では、こちらのセミナーの方が大きく取り上げられていて、社会的な意義の大きさを改めて感じさせられました。
住宅を長く維持するにあたり安心して相談・依頼できる「住宅医」のような制度はこれから必要だと思います。特に川原町のような文化的価値のある町家の所有者の方たちにとっては、必要性が大きいと感じました。
三澤先生の事務所・Ms建築設計事務所のブログにも、当日のことが書かれています。
住宅医ネットワークのHPにもあります。
住宅医ネットワークのこちらのページには、三澤先生が私の発言について書いてくださっています。